ホームコラムピラティス開業のヒント#4【番外編】理学療法士が副業するメリットと注意点

ピラティス開業のヒント#4【番外編】理学療法士が副業するメリットと注意点

こんにちは!ピラティスインストラクターのchitoseです。

今回は、理学療法士がピラティスインストラクターをするメリットについて詳しくまとめていきます。

理学療法士ってしっかり勉強しないとなれない国家資格なのに、意外にお給料が低くて悲しくなっている方いませんか?

私もそう思い、副業を始めました。

私は理学療法士として勤務しながら副業でピラティスインストラクターをしています。

理学療法がピラティスインストラクターを副業に選ぶメリットは大きいように感じます。私の経験をもとに、理学療法士×ピラティスインストラクターの魅力を紹介していきます。

前回の記事はこちら:ピラティス開業のヒント#3|私がリピーターを獲得した5つの方法

理学療法士とは

理学療法士とは怪我や病気をされた方に対して機能回復訓練をおこない、日常生活能力の回復や社会復帰を援助する仕事です。

資格を取得するためには大学又は専門学校を卒業し、国家試験を受ける必要があります。

解剖学や生理学、物理などあらゆる分野を学ぶため資格取得に正直苦労しました。

先程も述べましたが、理学療法士は、基本的に怪我や病気をした人に対して関わる仕事です。ですが10年以上理学療法士を続けていて、「病気や怪我をする前の予防が大切だ」と日々実感しています。

病気や怪我になる前に、予防的視点から自分に出来ることはないかと考えた結果たどり着いたのが“ピラティスインストラクター”の仕事でした。

理学療法士は開業できないと思っていませんか?

ピラティスインストラクターとして活動したい!と考えた時、周囲の方から「理学療法士でしょ?他のことをしていいの?」と言われました。

理学療法士としては開業ができないことが法律で定められているからです。

理学療法は医師の指示のもと処方されるため、個人で実施することは出来ません。ですが、理学療法士の資格をもつ人が個人事業主として開業することは可能です。

私はこのパターンで副業を行っています。

理学療法士を続けているからといって副業を制限されることはありません。もし、理学療法士でピラティスインストラクターとして働いてみたい方がいたら諦めないで大丈夫ですよ。

理学療法士が副業ピラティスインストラクターをするメリット

私が実際に感じたメリットはこちら。

  • 理学療法士を続けることで収入面の心配をしなくていい
  • 社会保険に加入し続けられるから安心が大きい
  • 副業で学んだことを本業(理学療法)でも活かすことができる
  • 現役理学療法士というだけで、クライアントの安心感が大きい

金銭面

まずは金銭面から。

本業の収入が一定額あると思うと、気楽にピラティスインストラクターとして活動することができます。極端に言えば、「今月お客さん少ないな~。でも自分の休憩時間にあてられる!」とポジティブな気持ちで過ごせています。

集客は1年間を通してバラつきがあります。

6月~10月あたりは、人が活動的になる時期といわれています。
一方、冬は寒く活動量が減り、年度末はみなさんお忙しい為客足は遠のきます。

クライアントが少ない月があっても大丈夫!と思えるのは本業を続けているからだと思っています。また、本業で社会保険に加入しているため安心感が大きいのも大きなメリットだと思います。

実際に私は階段から落ちて怪我をして休職したことや、出産前トラブルにより休職していた時期がありました。働けない状況になっても、守ってくれる社会保険の有難みを実感しました。

技術面

理学療法士は解剖学や生理学的知識があるため、姿勢評価やバランス評価などが十分に行えます。ですが、解剖学的分野は常にアップデートされ続けています。つまり、理学療法士だからといって学ばずにピラティスインストラクターが出来るということではありません。

ピラティスインストラクターとしてのレベルをあげるために解剖学や運動学を学ぶこと全てが、理学療法場面でも活かせます。

本業も副業も【体にまつわること】という視点でいえば同じ分野です。学びを活かすという視点で、理学療法士が副業にインストラクターをすることはとてもいい選択肢だったと思っています。

理学療法士がピラティスレッスンで活かせる具体的内容とは?

  • 技術
  • 評価
  • 問診

この3点が、理学療法士がピラティスレッスンで力を最大限発揮できるポイントだと思います。

詳しく見ていきましょう。

技術

理学療法士は、病気や怪我をした体の回復のために様々な手技を用いてリハビリを行います。例えば、PNF(神経筋再教育)やSJF(関節ファシリテーション)などがあります。

これらは、簡単にいうと神経や筋肉、関節に刺激を加えて体を動かしやすくするようなものです。病気をした人の体にしか出来ない手技ではありません。

これらの技術をピラティスレッスンにも盛り込むのもいいでしょう。

“体を動かしやすくしてから”ピラティスレッスンにうつればピラティスの効果を最大限発揮できるでしょう。

評価

理学療法士は全身をみて評価ができるプロだと思っています。

例えば、膝が痛い人のどこをみるか。膝だけではなく、肩や頭の位置など一見膝とは関係なさそうな部位も評価します。ピラティスもクライアントの姿勢を評価してからはじめます。

理学療法士としての知識があれば、評価は問題なくおこなえるでしょう。

問診

問診とは、対象者の困っていることや生活歴などを聞き出すことをいいます。

理学療法士は、患者様の生活のこと、体のこと、家族のことをよく聞きますよね。それらの情報を退院支援に役立てたりします。

ピラティスレッスンでも、クライアントの生活習慣や趣味など様々なことを聞き出します。それらが姿勢改善の鍵となることもあるので、聞き出すことの重要性を日々感じています。

理学療法士の“聞き出す力”は他のセラピストの中でも抜群に秀でている力だと思います。ピラティスレッスンで活かせる力でしょう。

理学療法士×ピラティスインストラクター×〇〇で差別化を図ろう!

フリーで活動しているピラティスインストラクターは年々増えて続けています。

スタジオも増えているため、フリーで活動している人のところにわざわざ行く人も少ないですよね。

このような状況下で、自分をみつけてもらうにはどうしたらいいか悩んでいませんか?

そんな時は【差別化】を意識してみましょう。

理学療法士は他インストラクターとの差別化を図りやすいと思います。先程お伝えした技術面を活かしたプログラムをたてるとこんな例があります。

【理学療法士×ピラティスインストラクター×PNFストレッチ】
【理学療法士×ピラティスインストラクター×筋膜リリース】

ピラティスレッスンの中に筋膜リリースやPNFを盛り込む、レッスンの前に施術時間をつくるなど方法は自由です。

理学療法士だからこそできる〇〇をどんどんメニューに盛り込み、周囲との差別化を図りましょう。クライアントは、あなたのところでしかできない〇〇に魅力を感じます。

理学療法士の私が実際にやっているメニューを一部紹介

私が現在行っているメニューを一部紹介します。

  • マンツーマンピラティス40分コース+美容筋膜リリース30分
  • マンツーマンピラティス40分コース+美容整体30分
  • マンツーマンピラティス40分コース+PNFストレッチ30分

マンツーマンのピラティスレッスンはどこでもできますが、筋膜リリースや整体がセットになっているスタジオは多くはありません。

ピラティスのコースと、理学療法士だからできるコースをセットにしたことでクライアントの反応も大きく変わりました。ピラティスの効果をしっかり感じられるようになったとお言葉をいただいています。

ピラティスで鍛える前に、体の基本を整えることができるメニューにこだわっています。

日々のクセでねじれた筋肉のままエクササイズをするよりも、整えてからエクササイズにうつる方が筋肉を正しく使えます。これらは理学療法士として多くの経験をしてきたからこそ、自信をもってできるご提案だと感じています。

理学療法士の知識を活かしながら、自分にしか出来ないメニューを考えるのって意外に楽しいですよ!

理学療法士が副業インストラクターをする際に注意したいこと

理学療法士として病院などに勤務している場合、何かトラブルがあった場合病院が守ってくれます。例えばリハビリ中に転倒があり、お怪我をさせてしまったとしても(あくまで例です)個人の責任として何かを負うことはほぼないと思います。

ですが、フリーで活動する場合はそうはいきません。

体に触れて施術をしている際に生じたトラブルには、責任を負う必要がある場合もあります。そのために、個人で活動する場合は保険に加入しておくことをおすすめします。

保険は様々な種類があるのでご自身で確認してください。そして、規約書をしっかり作りましょう。私は、規約書に責任が取れること、取れないことをしっかりと明記して、ご納得いただけた場合のみレッスンにうつっています。

フリーで活動するということは誰も守ってくれません。その辺りをなぁなぁで始めないことを強くおすすめします。

次回予告【自宅でするピラティスレッスンの準備大公開】

ここまで読んで下さりありがとうございました!

理学療法士としての強みを生かしたピラティスレッスンの需要は今後もあると思います。

理学療法士としての働き方に悩んでいる方の参考になったら嬉しいです。

次回は普通の自宅をピラティススタジオにした時に準備したものを紹介します。これいらなかった、これ準備しておいてよかったなど…リアルをお届けします!

次の記事はこちら
>>ピラティス開業のヒント#5|自宅レッスンにかかった初期費用はいくらか?準備を公開!

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chitose
chitose
現役理学療法士。10年程病院で勤務しています。
ピラティスインストラクターの資格を取り、副業としてピラティスインストラクターをはじめて約8年経ちました。
リハビリ発祥のピラティス。どちらも通ずる部分が多く楽しく仕事をしています。
私の経験や知識をもとに記事を書かせて頂きます。
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