最近、男性の間でもピラティスが注目を集めているのをご存知ですか?
デスクワークや長時間のスマホ操作、運動不足などで腰痛に悩む男性は年々増加しているそうです。
実際に私が所属しているパーソナルマシンスタジオでも男性体験者が急増中で、地域によって差もあるかと思いますが、私の肌感ではスタジオ全体の約2割は男性のクライアント様です。
そして皆さんが口を揃えて言うセリフが『腰痛がある』もしくは、過去にぎっくり腰を経験している方が多い印象です。
・24時間ジムなどに行ったが続かない、身体を痛めた
・筋力が落ちて、将来の身体が不安
などなど、不調を抱えながら過ごしていた方々が最終的に辿り着くのがピラティス。
健康志向のこの時代に、自ら身体を動かしケアをしていく大切さが浸透してきたのだと思います。
マッサージや湿布などで紛らわしても一時的に緩和させるだけ、自己流のトレーニングをしても骨格が歪んだまま行っていたら効果は半減、それどころか健康になりたくてやっているのに、身体を痛めることすらある。
本日はこの記事を通して、同じように感じていた方々のお力に少しでもなれたら幸いです。
男性に増えている腰痛の現実

腰痛に悩む男性の特徴として、デスクワーク中心であること、運動不足であることがとても多く感じます。
腹筋や背筋が弱くなり体幹を支えることができない為骨盤を後傾して、長時間過ごす事で腰に負担がかかっていくのです。(尾骨の方で座り腰を潰し、丸い背中で座っているような形。テディベアがだらんとして座っている状態をイメージしてみてください(笑))
男性は女性に比べると筋肉量が元々多い為、柔軟性も低下しやすく、座り姿勢が長くなる事でお尻や裏ももが硬くなりやすいです。その硬くなった筋肉たちは腰周りの筋肉につながり、さらには肩甲骨、肩周りにまで影響を及ぼします。
実際に私のクライアント様でも、強靭な肉体を持ったパーソナルトレーナーさんがぎっくり腰をしてしまい、緩和した直後ピラティスを取り入れに来てくださった方がいます。
その他、過去にぎっくり腰になったことをきっかけにフィットネスジムでトレーニングを始め、ほとんどのマシンは一般男性より重い重量を上げられるのに、肩のワークだけは女性ほどの軽いものしか出来ない事に不信感を抱き来てくださった方など、腰痛きっかけの方が本当に多いです。
ここまでで少しお分かりの通り、腰痛のある方は体幹力が低下しています。
体幹とはインナーマッスルのこと。
どれだけアウターマッスルが強い方でも骨を支えるインナーマッスルが弱ければ、日常生活の中で誤った身体の使い方をしてしまい、ちょっとした動作が身体を傷つける行動に変わってしまうのです。
なぜピラティスが腰痛に効くのか?

柔軟性と強さのバランスを整える
上記でも伝えてきたように、男性は筋肉量が多いことで硬くなりやすかったり、利き手、利き足などでも左右バランスが崩れてしまうことも多々あります。
そこでぴったりなのがピラティス!
マシントレーニングなどとは違って、伸ばしながら鍛え整えていく伸長性収縮という働きを使用するため柔軟性も兼ね備えながら骨格を支えるインナーマッスルを正しく鍛えることが可能です。
伸ばしながらという意識をすることで、骨と骨の隙間を潰さずに、関節などへの負担を減らせます。
体幹力UP
ピラティスは胸式ラテラル呼吸という、呼吸をしっかりと取り入れながらエクササイズを行う為、体幹に繋がっていく、横隔膜・腹横筋・多裂筋・骨盤底筋を強化することが可能です。
そのおかげで腰回りを支える体幹も安定していき、腰椎への負担も減っていくでしょう。
まずはここから!おすすめエクササイズ

以前掲載済みのこちらの記事に、初心者様におすすめのエクササイズをご紹介しています。
これらは腰痛改善というテーマにおいても非常に大切な動きばかり。
ぜひ、まずはご自宅でも続けてみてください!
>>ピラティス講師が解説!妊活をサポートする骨盤ケアのポイント
継続するコツ
軽やかな身体へ導くために大事なのが、継続力。
私たち人間は変化をとても嫌う生き物です。いきなり、大幅なライフスタイルの変化を打ち出そうとすると無意識のうちにストレスになっていたり、すぐに忘れてしまって三日坊主にもなりかねません。
そこでおすすめしたいのが、すでにあるルーティンに無理のない範囲で紐つけること。
例えば、朝起きてすぐにベッドから起き上がらずに寝たままできるゆるいストレッチやエクササイズをやってみたり、シャワーに入る前にエクササイズを行い一汗かいてから浴びるようにしてみたり、自分の中で繋がりやすいものを選択していくと格段に継続力が上がります!
もう一つ大切なのが、無理のない範囲で、ということ。
いきなり毎日30分やるぞ!と意気込んでは変化を嫌う私たちにはハードルが高すぎます。1日5分でもいい、3分でもいい!歯磨きをするように生活に馴染むようハードルを思いっきり下げてみるんです。
すると動いてしまえばいつのまにか10分もやっていた、とか、15分が心地よくなってきた、など変化が現れていくと思います。
こんな風に継続をすることを第一に、生活リズムを組み立ててみてはいかがでしょうか?
まとめ:ピラティスで“腰痛知らず”の身体へ
筋肉量が多く、デスクワークも多い男性にはピラティスがとても効果的です。
身体を引き延ばしながら、鍛え、整えていくピラティスで姿勢改善を行い、あなたも腰痛知らずの身体を手に入れてみませんか?
まずは試しに自宅で簡単なエクササイズから、そしてピラティスの魅力や効果を信用できるようになった際には、貴重な時間をかけて専門家の的確な指導のもと、さらなる快適な身体作りをしてみてはいかがでしょうか。
現在では男性もご参加いただけるピラティススタジオが増えてきています!
パーソナルセッションでは、周りの目も気にならず、より自分自身に集中することができますので、普段仕事に神経を注ぎ込んでいる男性こそ、大切な時間になっていくでしょう。


