「ピラティスインストラクターに興味があるけれど、体がかたい私でも大丈夫かな?」
「こんなキラキラした世界に馴染めるかな……」
今、そんな漠然とした悩みを抱えていませんか?
華やかに見えるフィットネス業界ですが、いざ自分が飛び込むとなると、本当にやっていけるのかと足がすくんでしまうものですよね。
はじめまして、元ピラティスインストラクターで、現在はWebライターとして活動しているジュリーです。
インストラクターとしての現場経験は3年間、ピラティス歴は今年で7年になります。
実は私も、最初から自信満々でこの世界に飛び込んだわけではありません。
身体のコンプレックスを抱えながらもスタートした一人でした。
この記事では、そんな私の実体験をもとに、ピラティスインストラクターの魅力や思い出深いエピソード、これからピラティスインストラクターになる方に知ってもらいたいことを、分かりやすくご紹介します。
目次
「就活迷子」だった私がピラティスインストラクターになった経緯
大学3年生の頃の私は、何をしたいのかも分からない、いわゆる「就活迷子」でした。
そんな時、偶然目にしたのが「新卒大歓迎!ピラティスインストラクター募集」という求人広告でした。
「ピラティスって、プロのバレエダンサーがトレーニングに取り入れているものだよね?」
「これまで続けてきたクラシックバレエの経験が、役に立つかもしれない」
そんな直感に突き動かされ、私は新卒でピラティスインストラクターの道へと進みました。
そこから現場で3年間、今振り返っても密度の濃い時間だったと感じます。
3年間働いて実感した「ピラティスインストラクター」の魅力
ピラティスインストラクターとして3年間現場で働いてみて、この仕事ならではだと感じた魅力は数えきれません。
ここでは、私が特に強く実感した「3つの魅力」についてお話しします。
魅力①働きながら、心身の健康を維持できること
何よりの大きな魅力は、仕事をしながら心身の健康を維持できる点です。
まず、インストラクターになると、ピラティスを実践する時間が増えます。
- レッスン前後の空き時間に実践をする
- レッスンでお手本を見せる際に動く
- 休日に学びの一環として、レッスンを受ける
このように、ピラティスが「特別なもの」ではなく「日常の一部」になることで、心身のバランスが自然と整っていきます。
また、ピラティスインストラクターは、クライアントさんにとってお手本のような存在。
そのため、
- 日々の体調管理
- スタイル維持
- 心のケア
これらを、仕事の一部として捉えるようになり、健康意識が自然と高まります。
働きながら、心身の健康を保ちたいという方には、とても魅力的な仕事なのではないでしょうか。
魅力②自分らしく働けること
次に感じたピラティスインストラクターの魅力。
それは、「個性」を最大限に活かせる仕事であるという点です。
ピラティスには流派や基本原則がありますが、その伝え方に正解はありません。
レッスンの雰囲気や進め方には、驚くほどインストラクターそれぞれの「色」が出ます。
実際に私がいた現場でも、さまざまなタイプのインストラクターが活躍していました。
- やさしく落ち着いたスタイル
- エネルギッシュに鼓舞するスタイル
- 理論的に説明するスタイル
面白いのは、そのスタイルを「いい」と感じてくれるクライアントさんが、自然とそのインストラクターのもとに集まってくること。
もちろん、最初から何でも自由というわけではありません。
プロとして一定のクオリティを身に付けるために、新人の頃は先輩からフィードバックやレッスンチェックを受けるのが一般的です。
けれど、経験を積むほどに「あなたらしいレッスンスタイル」は磨かれていきます。
それを突き詰めていくことが、結果的にお客様の満足度や評価につながるのです。
型にはまった働き方よりも、自分らしさを大切にしたい人にとっては、魅力的な仕事だと思います。
魅力③働き方の選択肢が多いこと
3つ目の魅力は、柔軟な働き方ができるという点です。
ピラティス業界では、
- 正社員
- アルバイト
- フリーランス(業務委託)
といった、さまざまな雇用形態でインストラクターを採用しているスタジオが多くあります。
勤務時間についても、シフト制が一般的であるため、「午前中だけ」「夜だけ」「週末だけ」といった調整がしやすいです。
さらに、キャリアの広がりも多様です。
独立をして自分のスタジオを持ったり、オンラインレッスンを開講したりと、自分次第でどこまでも可能性を広げていくことができます。
ライフスタイルに合わせて無理なく働き続けたい方にとって、この「選択肢の多さ」は、非常に魅力的だと思います。
【実体験】クライアントさんとのやり取りで印象に残っていること
ピラティスインストラクターとして活動する中で、今でも忘れられない出来事がいくつかあります。
どれも、この仕事をする上で大切なことを教えてくれた経験でした。
実体験①「レッスン」だけでなく、「人」を見てくれていたこと
勤務店舗が変わったときのことです。
あるクライアントさんが、「またプライベートレッスン受けに行きますね」と声をかけてくださいました。
嬉しかった反面、これが最後になるかもしれない、そんな気持ちもどこかにありました。
ところが後日、その方は本当にレッスンを受けに来てくれました。
しかも、県をまたいで、わざわざ遠くからです。
「どうして、わざわざ来てくださったのですか?」率直にそうお聞きすると、
「ジュリーさんのレッスンなら、緊張せずに安心して受けられるから」と答えてくださいました。
当時の私は、インストラクター歴2年目。技術も経験も、まだまだこれからという時期でした。
それでも私のレッスンを受けてくれたこと、そして「安心できるから」という理由が、私にとって大きな意味を持つ出来事でした。
- 信頼できるか
- 安心して身体を預けられるか
技術以前に、人としての関わり方が問われている。
改めて、人対人のコミュニケーションの大切さを感じた出来事でした。
実体験②クライアントさんの変化が、何よりのやりがいになった経験
次に印象深いのは、人工股関節の手術を控えた高齢のクライアントさんとの出会いです。
その方は、
「手術までの期間を延ばしたい」
「一日でも長く自分の足で生活したい」
という思いから、まずは痛みを軽減したいとピラティスに来られました。
最初はスタジオに来るだけでも精一杯。歩くたびに顔をしかめるほどの痛みがある状態で、私にとっても非常に責任の重いケースでした。
「本当に私でいいのだろうか」という不安もありましたが、先輩にアドバイスをもらいながら、その方に最適なメニューを考え、真剣に向き合いました。
すると少しずつ、その方の様子が変わっていきました。スタジオに入ってくる表情が明るくなり、
「ジュリーちゃん、股関節の痛み、ましになってきたよ」
「最近、調子いいの。ありがとう」
そう声をかけてくださるようになったのです。
そのときの喜びと達成感は、今でも忘れられません。「この仕事を選んでよかった」と思えた瞬間でした。
実体験③子どもとのレッスンで学んだこと
小学4年生の、元気いっぱいな女の子を担当したこともありました。
習い事のスキルアップを目的に、ピラティスに通ってくれている子でした。
ただ、最初は正直、かなり苦労しました。
小学生にとって、ゆっくりで地味なピラティスの動きは、どうしても退屈です。
「あと何分で終わる?」
「しんどい、もう終わりたい」
そんな言葉を聞きながら、
「どうしたら楽しんでもらえるんだろう」
「どうしたら集中して取り組んでもらえるんだろう」
と、真剣に考えるようになりました。
子どもを担当している先輩のレッスンを見学させてもらったり、レッスン構成やエクササイズを工夫したりと、試行錯誤を重ねていきました。
すると、少しずつ変化が見えてきたのです。
レッスン中に笑顔が増え、ときには真剣な表情でエクササイズに取り組んでくれるようになりました。
習い事での成果を嬉しそうに報告してくれたり、学校や友達の話をしてくれたり。
少しずつ信頼関係が築けているのを感じました。
諦めずに向き合い続けてよかった。そう思える、私にとって特別な経験です。
これからピラティスインストラクターになる方に知ってもらいたいこと
これからピラティスインストラクターになる方、あるいは興味を持っている方の中には、次のような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
- 身体がかたい
- スタイルに自信がない
- 運動が苦手
- できないエクササイズがある
もしあなたがそうなら、どうか安心してください。
結論、これらは全く問題ありません。
むしろ、悩みやコンプレックスを持っていることは、インストラクターとして働くうえで最大の「強み」になります。
なぜなら、同じ不安を抱えてスタジオにやってくるクライアントさんの気持ちに、心から寄り添えるからです。
そして、ピラティスを続ける中で感じる変化は、そのままあなたの「伝えられる経験」になります。
私自身も、もともと側弯症(そくわんしょう)があり、身体に大きな左右差がありました。
それでも、ピラティスを続けていく中で、少しずつ状態が改善していきました。
そしてその経験が、同じ悩みを抱えるクライアントさんの役に立つ場面は、何度もありました。
実際の現場には、さまざまなバックグラウンドや個性を持ったインストラクターがいます。
自分なりのきっかけや経験を大切に、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は元ピラティスインストラクターの私の実体験をもとに、
その魅力や実際に印象に残ったエピソード、そしてピラティスインストラクターになる方に知っておいてもらいたいことをご紹介しました。
この記事が、少しでもお役に立てましたら幸いです。


