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ピークピラティスとポールピラティス、2つの資格を取得したインストラクターが語る養成コースで大変だったこと3選

最近、ピラティススタジオをよく見かけるようになり、より身近になってきたピラティス。

始めた人の中には「インストラクターになりたい!」と興味を持った方も多いのではないでしょうか。そんなあなたに、ピラティスインストラクターへの道のり、養成コースについてご紹介します!

Polestar Pilatesのコンプリヘンシブ認定を取得し、Peak Pilatesの養成コースや他の団体のイントロダクション、ワークショップを受けた経験を持つ現役ピラティスインストラクターが、リアルな情報をお伝えしていきますね。

養成コースとは

養成コースは、ピラティスインストラクターになるための勉強の場です。主に学ぶのは以下の5つ。

  • ピラティスの歴史や成り立ち
  • ピラティスのエクササイズ
  • エクササイズの目的や効果を理解するための解剖学
  • エクササイズの順番やプログラミング
  • 指導方法、ティーチング

多くのコースでは、週末を使って2日間ほど集中的に勉強します。これを1か月に1〜2回のペースで、2、3か月から長い場合は1年近くかけて学んでいきます。

勉強が終わったら試験があり、合格するとインストラクターの資格が取れます。ただし、これはあくまでスタート地点。資格を取った後も、どんどん勉強を重ねていく必要があります。

養成コースで大変だったこと3選

正直に言うと、インストラクターになる道は簡単ではありません。実際に大変だったことを3つ紹介します。

  1. 身体を動かすのが大変
  2. 頭を使うのが大変
  3. 時間をこなすのが大変

それぞれ、具体的に説明しますね。

1. 身体を動かすのが大変

インストラクターになるには、自分で動きをマスターしないといけません。ピラティスは「ただ体を動かす」だけでなく、「意識して体を動かす」ことが大切です。そのため、動きを覚え、実際にできるようになるのは思った以上に大変です。

きつい動きはもちろん、一見簡単そうな動きでも、正しくできるようになるには何度も練習が必要です。

コースによって、どこまで完璧な動きを求められるかは違います。

例えば、Peak Pilatesのようなピラティスのオリジナルエクササイズに忠実にという団体では、手や足の高さや角度まで細かく決められていることがあります。

その一方で、Polestar Pilatesのような現代的なアプローチの団体では、体が硬くて理想的な形にならなくても、動きの意味や目的、押さえておくべきポイントが分かっていればOK、ということもあります。

2. 頭を使うのが大変

動きの名前や順番を覚えるのはもちろん、体の仕組み(解剖学)の勉強も必要です。これもコースによって難しさが違います。

  • 簡単なコースでは、骨と筋肉の大まかな動きが分かれば大丈夫なレベル。
  • 難しいコースでは、骨と筋肉の動きが理解できているのはもちろん、生理学やよくある疾患についても分かっていないと授業そのものについていけないレベル。

実際に、Polestar Pilatesのコンプリヘンシブ認定コースでは基本的な解剖学や生理学が分かっていることが前提で講義が始まります。

理学療法士向けの内容も多いので、スポーツインストラクターの経験がある人でも難しく感じることがあるくらいです。

3. 時間をこなすのが大変

授業を受けるだけでなく、試験までにたくさんの練習時間を積む必要があります。多くのコースでは、次の3つの時間を記録して、決められた時間数をクリアしないといけません。

  • 自分で練習した時間
  • 誰かに教える練習をした時間
  • 他の先生のレッスンを見学した時間

コースによって違いますが、それぞれ10~20時間以上、多いと100~200時間以上必要です。

マットの練習なら家でもできますが、ピラティスマシンを使う練習はスタジオを借りる必要があります。また、教える相手や見学できるレッスンを見つけるのも大変です。

実際にどのくらいの時間が必要かは、募集要項や案内などで、前もって確認することをおすすめします。

イメージがしづらいため意外と見落としがちな部分ですが、始まってから大変さを感じる人がたくさんいます。

ピラティスマシンが使えるスタジオや、見学できるレッスンなどは養成コースで案内や紹介してくれることが多いですが、教える相手を探すのは意外と苦労します。

というのも、

  • 養成の同期だと、こちらが指導していなくても勝手に動いてしまう
  • ピラティス未経験の友人などは、自分の指導力が足りずうまく動いてくれない

ことがたびたび起こります。

あくまでも自分の指導練習なので、そのことを分かった上でレッスンを受けてくれる人を見つけておくことが大切です。

ポールスターピラティスとピークピラティスの養成コースの違い

両コースとも素晴らしい特徴がありますが、実際に受けてみて感じた違いについて紹介します。

特徴 Peak Pilates Polestar Pilates
アプローチ クラシカル、伝統的 現代的、科学的
エクササイズ オリジナルを重視、比較的ハード バリエーション豊富、個別対応
指導法 具体的な指導方法を教える 考え方を重視、自主性を育む
特徴的な指導 バーバルキューイング(声での指示) タクタイル指導(触れる指導)
プログラミング 決まった順序を学ぶ 柔軟な構成を自ら考える
コース構成 段階的(初級、中級、上級) マシン別(マット、リフォーマー、コンプリヘンシブ)

Peak Pilatesの養成コースの場合

  • クラシカルピラティスと呼ばれるオリジナルのエクササイズを大切にしている
  • オリジナルのエクササイズは比較的ハードで、筋力だけでなく柔軟性もそれなりに必要
  • 「何を教えるか」ではなく「いかに教えるか」を重視していて、ティーチングに力を入れている
  • バーバル(声での)キューイング指導が特徴的。
  • クラシカルピラティスのオーダー(順番)を尊重しているため、エクササイズの順番やプログラミングは覚える必要がある
  • マットやピラティスマシンのコースが初級、中級、上級の3つに分かれているなど、段階的に学べる構成

Polestar Pilatesの養成コースの場合

  • 現代的なアプローチを採用
  • エクササイズの目的や効果、身体についての理解、キューイングの種類や影響、といった科学的な解剖学、生理学などを詳細に教えてくれる
  • 具体的なやり方や指導方法をマニュアル的に教えるのではなく、自分で考えることを重視
  • 材料や基本となる考え方は詳細に教えてくれるが、実際にどうやって指導していくかは受講者次第
  • タクタイル(触れる)指導が特徴的。
  • 指示やサポートだけでなく、セラピーのように自然と動きを誘導されるような、他の団体にはないアプローチのタクタイルもある
  • エクササイズの順番やプログラミングについて、考え方や参考例は教えてくれるが、決まったパターンが無いため、覚えなくてもいい代わりに、自分で考える力が必要
  • マット、リフォーマー、コンプリヘンシブと使うマシンによってコースが分かれている。

【Polestar Pilatesコンプリヘンシブ認定の場合】

  • フィットネス・トレーニングの現場向けのスタジオコースと医療現場向けのリハビリコースがあるが、7、8割はほぼ同じ内容
  • そのため、授業が基本的な解剖学の知識がある前提で始まり、医療現場向けの内容も多く含まれるため、スタジオコースでも、人によってはかなり大変

自分に合ったコースの選び方

養成コースを選ぶ際は、コースを選ぶときは、次のことを考えてみるといいかもしれません。

ピラティスのスタイル

コースの案内に「クラシカルピラティス」や「オリジナルに忠実」といった言葉があれば、エクササイズがキツめの可能性があるかもしれません。

「現代的なアプローチ」や「リハビリ、医療にも対応」といった言葉があれば、エクササイズのバリエーションや個人に合わせた修正が多く取り入れられている可能性があります。

同じピラティスでも受けた印象は大きく違うため、気になる養成コースがあれば、実際のそこのインストラクターのレッスンを受けてみるといいかもしれません。

学び方や学べるもの

解剖学の基礎知識がある、または知識はないけど頑張って勉強したいのなら、Polestar Pilatesのような深く解剖学、生理学について学ぶコースはおすすめです。

初心者や解剖学に触れたことがない人は、Peak Pilatesのような基礎からしっかり教えてくれたり、初心者でもサポートしてくれるコースの方が良いでしょう。

ある程度、決められたプログラムよりも、自分なりに考えるのが好きな人は、Polestar Pilatesのようなコースが向いています。

教えた経験がなく、どういうふうに指導をしたらいいのか不安な人は、Peak Pilatesのような具体的な教え方やパターンがしっかりとしているプログラムを学べるコースが良いかもしれません。

時間的制約を考慮する

養成コースは大都市で開かれることが多く、地方に住んでいる人は、頻繁に通うのが大変かもしれません。

自分の周りには練習できる機会や場所がなかなか無いという人は、免除や配慮してもらえることもありますので、不安であれば事前に聞いてみるのもいいかもしれません。

また、オンラインだけで完結できるコースもあるので、検討してみるのも良いでしょう。オンラインコースなら、通う必要がないので時間やお金の負担も少なくて済みますよ。

まとめ

ピラティスインストラクターになる道は簡単ではありませんが、とてもやりがいのある素敵な仕事です。

どのコースでも、資格を取ったらそれで終わりではありません。その後も勉強を続けていく必要があります。でも、できるところから少しずつ始めていけば大丈夫。

大変そうでも、本当に学びたいことなら挑戦する価値はあります。実は、大変なことが多いコースほど、そこから学べることも多いのです。

また、コースによっては他の団体での資格を持っていると、一部、学科や料金が免除になるシステムもあります。

始めから長期間のコースに通うのではなく、できることから始めて段階的に勉強していくこともできるので、どこから始めていいのかわからない人には、MAJORIのように、ピラティス初心者でも親切に教えてくれるオンラインコースがいいかもしれません。

少しでもインストラクターに興味があるなら、まずは一歩踏み出してみることをおすすめします。自分のペースでコツコツ学んでいけば、きっと素晴らしいインストラクターになれるはずですよ。

たつき
たつき
Polestar Pilates Comprehensive Studio認定を取得し、ピラティススタジオ、スポーツクラブ、病院などで15年以上の指導経験を持つピラティスインストラクター。

ピラティスだけでなく、フェルデンクライス、アレクサンダーテクニーク、ロルフィング、フランクリンメソッドなど、多様なボディーワークも学び、知識を深めてきました。
ピラティスを通じて身体の使い方や意識の向上を目指すレッスンと情報発信をしています。

記事執筆、監修、その他、お仕事のご依頼はこちら
→kustastuki@gmail.com
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